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6−7月惜寸暇映画評
6−7月惜寸暇映画評
▲テレビ(ときどき映画たまにお芝居)斜め読み
テレビ(ときどき映画たまにお芝居)斜め読み By 高橋晶

 
忙殺の寸暇、綱渡り的に観ています。

『アフタースクール』
渋谷シネクイント。『運命じゃない人』の内田けんじ監督2作目。
面白いッ。ネタバレまったくできない縛りが、どうにも。役者が皆、最初から結末を知ってたと思うと悔しくて(笑)。
大泉洋が見たくて観たのだけれど、結果的に堺雅人の茫洋に釘付け。もちろん、大泉の男気も出色。内蔵助の中途半端なニヒリズムがまた笑いを誘う。つくづくずるい。
この三人、またコンビ組んでほしい。

『潜水服は蝶の夢を見る』
黄金町「ベティ」二本立て。もう一館の「ジャック」では「靖国」を上映。
ELLEの編集長だったジャン=ドミニク・ボビーが脳卒中で倒れた後、動く左目を瞬かせるだけでつづった自伝の映画化。
満足。というよりフランス映画だから好き。その空気感というか。回想と現実の隔たりの薄さ具合とか、無理のない映像に無粋さがまったくなくて。内容もカメラワークも『海を飛ぶ夢』を思い出した。
主演のマチュー・アマルリック。いいなあ。この人、どこかで見たと思ったら『ミュンヘン』に出てたんだね。

『サラエボの花』
二本立てのもう一本。この映画については語れる身分ではありません。グルバヴィッザのことを何も知らないに等しいから。監督が伝えたいことは伝えたと思うならそれで。
ただ、観たあとの自分の内面を分析すると、もっと知りたいことがあったかもしれない。ということで、たぶん今後も観続けるでしょう。

『歩いても歩いても』
渋谷アミューズCQN。満席。文句なし。文句がないのが文句というか。
お話は、なんてことはない。長男の命日に実家に集まった家族の一泊二日。でもそれが深いんだ。それぞれの思惑が。いや、思惑ってほどのものも敢えて描いてはいないんだけど。
とにかく会話がねー、すばらしい。とくにYOUと樹木希林の母娘の会話が最高。ストーリーとは大して関係ないのに、すごいBGMになっている。
父親役の原田芳雄と阿部ちゃんの、どうにも相容れない似た者同士の父子。
そして、何より夏川結衣!この人はどういうふうに自分を役柄まで持っていくんだろう。『無理な恋愛』も『トップセールス』も、ぜんぶよかった。毎回うなる。田中裕子超え。ポスト木内みどり。古いか。
是枝監督の手法にはハマる。引き出しを抜いたタンスとか、とうもろこしの天ぷらとか。タイトルはいしだあゆみです(ちょいネタバレ)。
私の中では『誰も知らない』を超えたかな。世代的に。

「西の魔女が死んだ」
恵比寿ガーデンシネマ。原作を読んでいると、少し緊張してしまう。
確かに最初は入り込めない。映像の当たり前さとか、主役の子がちょっとおとなしそうだとか。けど、そのうちに何もかも心地よくなる。
何よりも、サチ・バーガーの言葉づかい。実際よりうんと老け役だから、声の張りとか隠していてもしかたがないと思っていると、それがなんとも味わい深い声音になって、とにかくきれい。
彼女の言葉そのものが、まさしく物語の核になっているので、その一つ一つが意識の底に落ちて響く。
シャーリー・マクレーンの娘で、日本にも留学していたという話だけど、彼女は本当に日本語を熟知して、愛してくれているのがわかる。よく見つけたなぁ。
ずいぶん昔に読んだのに、原作と同じところで泣けたので、自分でも驚いた。というより、もっと前からすでに泣いてたけど。いい映画。
長崎俊一、確実に成長している。偉そうに言うけど、PFFの頃からの同い歳なもので。
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