衣食住・暮らし・学ぶ 参加型コミュニティポータルサイト[あらいふねっと]
Live Alife-Net あらいふねっと
QRコード
携帯サイト
サイト内検索  サイトマップ
[あらいふねっと] とは?
あらいふねっとは、生活者のためのサイトです。
快適に、人が人らしく生きることを共に考えるプラットフォームです。
[さらに詳しく]

TOPページ

SHOP@あらいふ

プロジェクト@あらいふ

くらし@あらいふ

コラム@あらいふ

街@あらいふ

あらいふカレンダー

田舎暮らし@あらいふ
あらいふ掲示板
アンケート
参加登録
あらいふにっき
お問い合わせ

u子の山陰便り 日南町ホールでのモーツアルトコンサート
u子の山陰便り 日南町ホールでのモーツアルトコンサート
▲u子の山陰便り
2006年8月号

 
 今年はモーツアルト生誕250年。別に指折り数えてわかったのではなく新聞やテレビのクラシック番組から知った。東京だったらコンサートホールもたくさんあってさぞやにぎやかに記念コンサートが開かれているのではないか・・・と少々僻んだが、この地でもその気になって見回していればポスターに出会う。5月の連休にドライブしたとき、鳥取県の西部で岡山県と隣接している日南町でそのポスターを見つけた。

 ポスター内容ではニューヨークアンサンブルが来日し、モーツアルトの40番を演奏すると書いてあった。このコンサートに行きたい!と早速、ポスターを掲示する売店で聞いてみると、詳細はわかりませんという素っ気ない答え。「ポスターを貼るなら、チラシを置いたり問い合わせ先とかを把握しておいてよ」と言いたいのをぐっとこらえ、日南町役場まで車で行き詳細を教わった。その内容はまだチケットをどこで販売するかも決めていない・・・でも、コンサートは必ず開催します・・・というもの。要領を得ないことしきり。けれども開催するコンサートホールの所長さんを紹介してくださった。連休明けに所長さんに電話すると「いい席をとりましょう」と言われ、その上チケットをわざわざ米子オフィスまで届けて下さった。これが地方の親切さだわ、とすっかりゴキゲンがなおってしまった。

 そして7月20日の当日、ずっと梅雨前線が山陰地方から動かずに西から低気圧が迫ってきて大雨が降り土砂崩れがおき、道路は交通止めというニュースが流れた。いっしょにチケットを購入した友人は朝から「今夜はどうしますか?」という心配げな表情まで伝わってくるメールを送ってくる。地方tv局のニュースは道路に散乱する土砂の映像を写してばかりいる。考えた末ネットで役場のHPにアクセスし道路状況など見てみる。内容のUPされた時刻がかなり前のもので今の状況は掴めないため電話する。
 せっかくのコンサートだからぜひ行きたい、という思いは状況が困難だとさらに膨らむ。電話に出た役場の人は復旧の様子や迂回路の説明をしてくださって最後に「コンサートは開催します。気をつけていらして下さい。お待ちしています」と言われた。熱意は十分に伝わってきた。所長さんは自らメールで道路情報を送信して下さった。

 友人と一緒に主人の運転する車で普段より30分ほど長く時間がかかって会場に到着し素晴らしい演奏を聞くことができた。この日南町のコンサートホールは地元の人々の協力で地元の家々の木材が提供されて建設されたという。
 シンフォニー40番のほかにはツィゴイネルワイゼンやアイーダやブルーベルズ・スコットランドなどが演目にあった。弦楽器や金管楽器の柔らかく美しい音色をホールは包み込み耳元に伝えてくれた。このホールで演奏する音楽家は口を揃えて“音響は抜群だ”といわれますと所長さんが胸をはっておられたことが、実際に聞いてみてよくわかった。
 当然ながらプログラム記載の演目の演奏後は拍手が鳴り止まずアンコールとなった。曲目は“星条旗よ永遠なれ”だった。景気よくトランペットが響きピッコロのソロがあり明るいマーチは心を軽やかにしてくれた。
 大いに盛り上がって戻ったがこうして思い出しながら原稿を書いているとモーツアルト生誕記念だったのだからもう一曲モーツアルトの曲をアンコール曲に演奏してくれると良かったわ、だったらどんな曲がいいのかしらねえ・・・と一人で欲張って考えている。
 山陰の梅雨はこの演奏会から1週間ほどで明け盛夏に入った。読者の皆様ご自愛下さい。


※日南町ホールは正式には日南町総合文化センターのホール http://culture.town.nichinan.tottori.jp/

掲載者u子
関連HP田舎ぐらし@あらいふ≪山陰@あらいふ≫
あらいふねっと
会社概要ホームページ作成スタッフ募集個人情報保護法についてお問合わせ当サイトについてリンクフリー
Copyright since 2003 Alife-Net All Rights Reserved.