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こうみそだて その16 「幼いころの自分」を楽しむ
こうみそだて その16 「幼いころの自分」を楽しむ
▲こうみそだて


 
 こそだてをするということは、幼い自分をもう一度生きるということである。幼児期ならではの独特な感性を、いま一度体験できるということである。大人になって久しい今からは想像もできない世界。たしかに自分も歩んできたのだと確認できた瞬間は、親冥利に尽きる。わが子ならば、思わず手を打ってしまう瞬間が必ずある。

 ナミは、なぜか部屋の中をグルグル駆け回るのが好きで、とくに私や連れ合いが「待て待てー」と追いかけると、キャッキャッと興奮していつまでもグルグル回っている。何周もしているうちに、大人のほうが目が回ってしまいへたり込むのだが、子どもは全然平気である。こんなことが、結構あって、なんでこんなつまらない(大人にとっては)ことが好きなんだろう…と思って、ふと脳裏に閃光が走った。
私もそうだったのだ! 瞬間、私の頭に、飽きもせず母とグルグル部屋を回り追いかけっこをしている自分の姿が鮮明に浮かび上がったのである! 実家の二階の居間で、今じゃ狭く感じるあの部屋も、当時はすごく広く感じて、たしか雨が降ったり天気が悪いときは、決まって理由があるでもなくただ母とグルグル部屋で追いかけっこをしていたのだ。それも、すごく楽しかった記憶がある。別にどこかへ出かけたでもなく、何かを買ってもらったわけでもないのに、とても楽しかった。今にして思えば、私は一人っ子でとても甘えん坊でお母さん子だったから、大人が追いかけてくるのは怖いのだけどそれが大好きな母なので安心感もあるし、どこかでつかまえられたいと思っている…その絶妙なワクワクドキドキ感がたまらなかったのだろう。

 そう考えると、わが子も「大好きな」お父さん、お母さんに追いかけられて、つかまりたいけどつかまりたくないという気持ちであんなに喜々としていたのかと思うと、なんともいじらしくなってくる。グルグル回りながら、「ああ、こんなことで喜ぶなんて、なんて子どもというのは欲がないんだろう!」と思い、目が回って朦朧としてくる頭と感激でウルウルきてしまい、へたり込んでしまう私であった。

 旅行好きな私たちは、毎年夏になるとふんぱつして、いろいろなところを計画して行くのだが、いまいち子どもはつまらなそうで、三日目ともなると、「早く家へ帰りたい…」という始末(慎重派だが、食べ物に関してはチャレンジャーな娘は、名物を食べているときだけは機嫌がよかった)。連れ合いと、「どこへいっても、連れて行き甲斐がないヤツだなあ」とグチを言い合っているのだが、子ども、とくに就学前の幼児にとっては、大好きな人との日常のちょっとしたふれあいのほうが、よほど楽しいんだなあと感じ入った次第。

 生まれてから数年間に、どれだけ楽しい瞬間を作ってあげられるのか。どの親も思うだろうが、じつはホントに安上がりのことで子どもは喜ぶ。子どもって、なんて健気な欲のない存在なんだろう。それなのに、最近じゃ、暴力を加えたり、命まで奪ってしまう親や大人があまりに多い…。ドーシテコーナッチャウンダロー…。今一度幼い自分を生きられる幸せがあるのになあ。ちょっとしたことで子どもも大人も幸せになれるのになあ…。(つづく)
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