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こうみそだて その26 たまごっち
こうみそだて その26 たまごっち
▲こうみそだて


 

■はじめに   By くまこ
 子育てをめぐる書物は世の中にうんざりするほど出ているわけで、有名な先生から一介の主婦まで様々な視点で書かれており、「もう十分」と思っている人も多いだろう。しかし、子を産み育てる当人にとっては、日々これ発見なわけで、この「発見」を人に問うて見たいという気持ちは誰にも止められない。とゆーわけで、私も一人の子を産み育てつつあるなかの「発見」を、この「いまどこ」紙上(※)を利用して同世代の皆さんに問うてみたいと思っています。

※「いまどこ」 2002年11月創刊。現在休刊中。基本的に30〜40代の人たちに、毎月お題を振って自由に語ってもらうフリーペーパー。「こうみそだて」は「いまどこ」に毎月連載していたものです。

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たまごっちが再び人気だ。
とくに小学校低学年には大人気で、女の子なら誰でもといっていいくらいにたまごっちを持っていて、町を歩けば首からペンダントのようにぶら下げている子どもにいくらでも会うことができる。
昔のたまごっちを知らないのではっきりとはいえないが、今のたまごっちは、たまごっち同士で通信できたり、携帯やでかたま(大きなたまごっち。スーパーのおもちゃ売り場などに設置してあり、名産品や遊び道具を買うことができる)とも通信して、いろいろなことができるらしい(←友人の子どもは「御殿」を買ったという)。

 娘が「たまごっちがほしい」と言い出したのは、一月も終わりごろ。「ほしい!!」とねだって買えば一週間もたたないうちに飽きてしまう…これまでの娘の様子を見てきた私は「だめ」と即答するのをグッとこらえて、「どうしてほしいの?」と聞いてみる。
「…だって、アキちゃんもマミちゃんもみんな持ってるんだもん…ナミもほしい」と娘。
 「だったら、だめだなあ。お友だちが持っているからって理由じゃ買えないよ」と言うと、「だって…」と悲しそうな顔をしてそれきり黙ってしまった(←まだ母親の言うことをきく年)。

 それからしばらくして、休みの日に友だちが五人ほど遊びに来た。
はじめは絵を描いたりおやつを食べたりしてわいわい騒いでいたのだが、そのうち急に静かになった。
気になってちらっと見てみると、みんなたまごっちに夢中。
ナミ以外の子はみんな持っているではないか。
ナミは友だちのたまごっちを見せてもらいながらも、自分だけ持っていないのでつまらなそうにしている。
…いやな場面を見てしまった。
理屈ではわかっていても、自分の子がポツンとつまらなそうにしているのを見るとやはりつらい。
それからさらに数日して、「どうしてもたまごっちがほしい。お年玉で買ってもいい?」と聞いてきたときには、「わかった。大切にするんだよ」と言ってしまったのでした(←自己嫌悪)。

 それからその言葉どおり今のところ大切にしていて、現在6代目まで育っている(←恋愛やお見合いをして子どもを産み代替わりしていくのだ)。
お友だちとも通信したりして楽しそうにしている。
でも、ホントにこれでいいのかな。
お母さんたちと話していると「うちの子はモノを大事にしない」という話が必ず出る。
お金があれば何でも変える時代。
そして、技術の進歩によって、高性能のおもちゃが安く手に入るようになった。
少子化で孫が一人しかいない祖父母も多い(←私のところ。私も一人っ子で、子どもも一人っ子)。
つい、まわりが子ども・孫かわいさで、がまんさせることなくモノを買い与えてしまう。

 この前、学童クラブの保護者会があったとき、娘と同級の隣のクラスの女の子のお母さんが、「たまごっちは買ってないの。いつも飽きてしまうので、今回は買わないことに決めたの」とのんびり笑いながら言った。

 若いのになかなかエライナーと感心して、こういうお母さんがいることにホッとした私でした。(つづく)
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