全国商工会青年部連合会
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松村政務官の答弁
第171回国会 経済産業委員会 平成二十一年三月十七日(火曜日)
会議録要約

(荻原健司議員)
・景気回復を皆さんと一丸となって取り組む上でやはり欠かせないのが政府また中小・小規模事業者との連携であろうと思う。その中で、特にかぎを握っているのがやはり地域の商工団体だろうなと思う
 これは単にこの金融危機による不景気拡大ということだけではなく、例えば大型量販店やコンビニエンスストアなどの、その地域の需要というものがほとんど持っていかれてしまっているというような状況、また消費者の消費動向などの変化もあり、商工会の会員は大変厳しい生存競争にさらされている。
 商工会と商工会議所の一元化に向けた動きも見られる。では果たしてその地域から商工会がなくなってしまっていいのかということを考えると、私は決してそんなことはないと、やはりその存在意義は大いにあるというふうに思っている。やはりできるだけ近いところに存在することによって的確に地域のニーズに対応していく。また、私は、それ以上に重要なことは、全国各町村において商工会構成員が地域発展のための重要な部分を担っていると思っている。
 これらの方々が日々欠けてくるのは地域の衰退あるいは消滅を意味してしまうのではないか大変心配をしている。そういう側面からも、やはり商工会の存在というのは大切なものだろうと思う。
 これまで政府や各県におきましては、地域の商工会に対し様々な支援、改善策を提言をしているようではあるが、なかなか成果が上がっていないのが現状のようだ。そして、そこへ来て、この未曾有の経済状況である。何としても現下の状況に対応するためにも、経済産業省には、全国の商工会の改革、また組織の在り方などについててこ入れをお願いしたい。中でも特に、地域の若い人たち、また商工会青年部の方々が地域に明るい希望を持てる、勇気を持てる、そういうような積極的な指導や支援をお願いしたい。

(松村政務官)
 ご承知のとおり、商工会議所は経営体が大きい企業の集まりである一方、商工会は小規模企業の集まりであり、地域に根付いた存在として、コミュニティの担い手となっている。組織の一元化というのは簡単な議論で済まない話である。
 商工会青年部員は全国で5万3千人ほどいる。家業の担い手だけでなく、地域の担い手・防人である。近年では「こども見守り隊」として、全国の青年部員が地域の防犯活動を実施している。
 家業がうまくいかないと、地域の担い手も務まりにくいとの観点から、税務・金融対策、特に事業承継税制も整備したところ。
 埼玉県・越谷市商工会青年部では、地元の産業フェスタに5,000人分の鴨ネギ鍋を提供した実績を踏まえ、青年部が中心となって「全国展開支援事業」を手がけ、商品化に至った事例もある。その結果として、市内24飲食店で鴨ネギ鍋が供されているような実績も上げている。農商工連携のいい事例でもある。
 また、世界進出を手助けする「JAPANブランド事業」で、1月、パリで商談会を開催したところ、2日間で延べ100人のバイヤーが訪れ、350件の商談案件があったところである。
 地域の担い手である若い人たちには、ストーリー性のある政策を今後とも講じていきたい。

(荻原議員)
 隅から隅まで商工会の課題、問題について御答弁をいただいた。大臣政務官としての立場と、また一人の政治家としての立場との御答弁をいただいて、大変心強い。是非とも今御答弁いただいたような内容を更に強力に推進をしていただきたい。
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