全国商工会青年部連合会
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情報特派員より:茨城県青連 小林隆紀
みなさん初めまして、情報特派員・茨城県の小林と申します。

軽く自己紹介させていただきますと、現在39歳、地元茨城県の龍ヶ崎市というところで、まちの小さな自動車屋をやっております、以前はサラリーマンで、海外事業部を受け持たせて頂いていたので、かなりの国に技術サポートと営業しに飛び回っておりました。実家の家業を継いで10年目になります。

家業のほうは、安定はしておりますが、上を目指すにはなかなか厳しいところがありました、そこで、なにも商売は日本だけでしかしちゃいけないという事は無い、実際に海外に出て商売してる人はいくらでも居るじゃないかと思い、過去の経験を生かして、海外に商売しに行ってみようと、6年ほど前から色々試行錯誤した中で、東南アジアと中東に何とか小規模ですが進出を果たせました。まだまだ商売としては小さいですが、これから可能性を秘めている国とのビジネスチャンスですので、じっくり育てていきたいと思っております。

今回はそんな中でも、付き合いの長くて深い、2つの国の経済・ビジネスについてお話できればと思います。写真を付けてみましたが、携帯カメラで撮った写真もあり、画像がぼけているのもありますのでご容赦ください。

まずは、みなさんもよくご存知の地域「ドバイ」
ドバイはアラブ首長国連邦という国の中の一つの首長都市で、バブルが飛んで悲惨な目にあっているのはニュースでご存知かと思いますが、実態はそれほど悲惨なものでもなく、世界一の高さの高層ビル「ブルジュ・ドバイ」がある新ドバイ市は壊滅的な状態ですが、旧ドバイ市は依然として活気がありますし、さまざまなマーケットはいまだに機能していて、昨今では経済成長著しいアフリカ諸国のバイヤーが色んなものを買い求めにドバイに来ております。また、ドバイの隣の首長国である「サージャ」という街は、いまだに成長を続けており、今後も開発が進んでいくようです。
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世界一高いビル「ブルジュ・ドバイ」昨年11月ごろ訪れたときにはほとんど完成しておりました。
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7つ星ホテルの「バージュ・アル・アラブ」を望むジュメイラビーチには休日には地元の人が今でも結構遊びに来てます。
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昨年の超がつくほどの円高時期を狙って、この車をはじめ数台をドバイのマーケットで調達し、日本に輸入して、お客様に販売。安価で購入できたお客さんには喜んでいただけました。
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私の顧客開拓も、昨年ぐらいからはアフリカのバイヤーにシフトしています。また、インド・パキスタンをはじめとする南アジア・西アジア諸国、ロシア、ウクライナ、ウズベキスタンといった中央アジア近隣のバイヤーもかなり来ておりますのでこれからの顧客開拓のターゲットになると思います。

ドバイではパートナーでもある、現地の友人の紹介で私の事業部門を置いてもらい、中古車・中古機械・中古プラント等を取り扱っています。まだまだ小さなビジネスですが、軍事的にも政治的にも比較的中立なポジションに居るドバイをはじめとするアラブ首長国連邦の各都市にはかなりのバイヤーが来ておりますので、ビジネスチャンスはまだまだ続くと思っております。

もう一つの関係の深い国は「スリランカ」こちらは紅茶と宝石で有名な国ですが、経済成長も近年8%付近を維持しておりますので、これから有望だと思っており、5年前ぐらいから色々とビジネスをさせていただいています。

現地に有力なスタッフが居てくれるので、情報収集や顧客との連絡も安心して任せております。こちらもドバイと同じ内容のビジネスをしておりますが、規制がかなりうるさいので、苦労続きですが、現地のネットワークのおかげで何とか開拓しております。

スリランカは30〜40年前の日本のような生活レベルで、まだまだこれからの成長が見込める国です、中国は膨大な資金を持ち込んで開発を始めていますし、ヨーロッパの国々も様々な投資を行って、ビジネスの権利を得ようと乗り込んできています。マーケットがそんなに大きくないので、私のような零細事業者でも、十分に対応できる商売が展開できています。

今回は文面の関係で多くは書けませんでしたが、もっとお伝えしたい話は山ほどあります、どこかでお会いしたときにでもお伝えできればと思います。

輸出ビジネスは、国を選んでリスク管理をきちんとできれば、これから成長する国がまだまだありますので、いい機会は得られると思います。個人的には、ベトナム・ウズベキスタン・コスタリカと情報交換を始めています。私のような個人事業の零細事業者でも、十分対応できる商売が出来ております、どんな大企業でもはじめは個人商店ですから、「負けるもんか!!」と意地でやっております(笑)

商売の原点に戻って「売れるものを売れる場所に売りに行く」をこれからも続けていこうと思います、海外だって慣れればそんなに遠くないですよ、今の世界地図は、時間で換算すれば、江戸時代の日本地図より小さいぐらいですから。言葉も努力すれば必ず克服できますよ、現に、青年部のある先輩は40近くなってから、ある外国語を習いだして、2年ほどでかなりのレベルで話せるようになってます。

最後に、私の海外でのビジネスも「人のつながり」のおかげでスタートを切れましたし、いまだに人のつながりで助けていただいています、日本でも海外でも人のつながりは同じ、とても大切な宝物です。

また機会があれば、海外の情報をお届けしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

茨城県商工会青年部連合会 副会長 小林隆紀