全国商工会青年部連合会
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情報特派員より:高知県青連 掛水伸一

皆さん、初めまして。情報特派員・高知県の掛水と申します。
私の地元、高知県南国市は県庁所在地高知市に隣接する県下第2の都市で、「高知龍馬空港」や「土讃線」「ごめんなはり線」「高知自動車道南国IC」と交通の玄関口としても知られております。また歴史に目を向けますと、土佐日記をつづった紀貫之邸跡、長宗我部元親の居城であった岡豊城跡などを携え、歴史文化やロマンを感じることができる、素晴らしい町であると思っています。

皆さんもご承知のことだと思いますが、現在NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が放送されています。またそれに先駆けてではないのですが「全国龍馬ファンの集い」というイベントが、去年10月、南国市で開催されることになり、青年部も運営に加わりました。龍馬最後の晩餐に間に合わなかった軍鶏鍋を南国市才谷の地で、先輩達が龍馬の命日に振舞ってきた歴史もあります。

龍馬の祖先は太郎五郎で、近江の国(滋賀県)の坂本城が落城したときに、土佐へ逃れ長岡郡才谷村(高知県南国市才谷)に移り住んだと言う歴史が有り現在も南国市才谷は、坂本家初代〜3代目までの墓が有り坂本家縁の土地です。
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一昨年の事ですが「龍馬の軍鶏鍋を南国市の特産品にしたい。」とある宴会で話した一言をきっかけに「軍鶏鍋プロジェクト」を発足。とは言っても当時南国市には軍鶏の生産農家もおらず。趣味程度に何羽か飼っている方々がいらっしゃる程度でした。普通なら諦めるところかもしれませんが、私は商工会の青年部員の一人です。何とか実現させよという、強い意志と一緒にやろうという仲間達をもっています。

初めの一歩を踏み出した時、商工会役職員の皆さんはもちろんのこと、県や市職員の方々、議員の方々、大学・農業高校や畜産試験場、コンサルタントの先生方、ここでは言い尽くせない程の手助けや助言を頂いて来ました。軍鶏のひなの供給や、飼育をして頂ける生産農家の方も見つかってきました。今では青年部の枠を超えて、地元有志によるチームを組み実現に向け、進んでいます。

大袈裟な言い方かもしれませんが、私達は龍馬の軍鶏鍋に関する地域の資源を、地域の皆様方から代表で預かったように感じています。「龍馬さんが最後に食えんかった軍鶏鍋、おまんらあに頼んだぜよ。」そう任せてもらったような気がしています。
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去年100羽の軍鶏を飼育し秋以降様々なイベントでシャモ鍋の振る舞いをし好評を頂いていました。商工会職員より埼玉県和光市商工会主催の鍋の全国大会が有るので出てみませんかと誘われ申込をし行って来ました。出場までの準備や当日の運営、色々と至らぬ点も有り、長時間シャモ鍋を待って頂いたお客様には、大変申し訳なかったのですがシャモ鍋が優勝し鍋奉行の栄誉を頂き大きな自信にもつながりました。今年は、秋以降に南国市内の飲食店やホテル等においてもシャモ鍋でもてなす取組みをしています。

今はまだ手探りの状態ではありますが、「南国市の特産品 龍馬の軍鶏鍋」を食べに是非南国市へお越し頂き、しみじみと味わって頂きたいと思います。

最後になりますが、冒頭に申し上げました通り、南国市は色々な地域資源で溢れる素晴らしい地域であると思っています。それら資源を掘り起こし、地域に恩返しをいていくことで自らの事業、会社を盛り上げていき、地域と共に成長をしていきたいと思います。
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高知県商工会青年部連合会 理事 掛水 伸一