全国商工会青年部連合会
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岩手県被災地視察レポート
写真
実際に1年以上たち、報道もされなくなり…。
みんなの話題にも上がらなくなってるんじゃないだろうか?

「何もかもが遅れてる」って言う人がいるけど…。
「復旧・復興」自体が始まってない。

岩手県は陸前高田市の市民体育館。
津波が襲ったであろう時間で止まった時計。

第一避難所として使用された体育館。
避難した人たちは「ここまで来たら安全だろう」って思ったはずだ…。

しかし、まさに想定外の津波が体育館を…。

自らの命をかけて消防団員として動いた青年部員が居た。
過去形なのは、その人たちが今は居ないからだ。

まさに命をかけて自らが住む地域を守ろうとした人がいる…。

そして、今「地域経済を循環させるのは自分たち」という思いで動き出している。
でも、様々なことが動いていない。

山積みになったガレキ。
でもそれはゴミじゃない。

「想い」がつまった「生活」の一部なんだ。
それもわからずに、「ガレキの処理は…」って言ってる。

「東北の復興無くして日本の復興は無い」とか言ってるのがなんかウソくさい。
僕らが見て感じたことを、出来るだけ伝えることが大事なんじゃないかな。

一人で無理なら二人、ましてや僕らには仲間が沢山いる。

あの体育館の時計が動き出したときが、本当の復旧・復興の始まりだと思う。

その時計を動かすのは、地域を愛し、この国を愛する僕らじゃなきゃダメなんじゃないだろうか?

微力は無力じゃない。

「頑張れ東北!」とか言いたいわけじゃない。

「勇気を有り難う、東北」って言いたい。

建物が無くても、何もかも無くなっても…。

「想い」が残ってるはず。
そんな想いを受け継ぎ、未来に繋げるのは僕らの責任じゃないだろうか?

還暦になってからでもいい。

いつか、まぶしいくらいの光に包まれたとうほくの夜を楽しみたい。



止まった時計が時を刻むそのときを、自分の目で見たい…。

過去と現在を繋ぎ、未来を創れるのはまさしく僕らなのじゃないだろうか。

京都府青連会長 宮木猛
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