岡空小児科医院
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無事帰還
東日本大震災医療支援無事帰還しました!


写真 3月30日〜4月3日、鳥取県医師会JMAT第一陣として、宮城県石巻市に派遣されてきましたが、無事に帰って来ました!
 現地の惨状は想像以上でした! 現地には4日間、実質3日間の活動でした。 石巻市の市民病院は全壊し、鳥取市に例えれば、県中、市民、日赤、生協の4病院のひとつだけ残った状況だと思って頂ければ良い状況でした。 市内のほとんどの患者さんはかかりつけ医を失い、ひとつだけ診療している石巻日赤に患者が集中している状況でした。 そんな状況で、開業小児科医がスーパーマン的な活動が出来るはずはありませんが、医師免許がなければできない仕事はたくさんありますし、ベテラン小児科医じゃないとできない仕事もあります。 
 避難所はお年寄りがほとんどで、慢性疾患の処方ばかりでしたが、3月31日は石巻日赤の準夜帯の救急を3グループ合同で支援しました。 松山日赤、加賀市民病院と鳥取県医師会チームです。 17時から24時の7時間を内科医、泌尿器科医、麻酔科医、小児科医の4人で70数名診療しました。 緑ゾーン/軽症。 黄色ゾーン/要処置患者。 赤ゾーン/入院というゾーン分けしていました。 内科患者さんはそれなりに重症でしたが、小児患者は軽症が多く、ほとんど私が担当しました。 釘踏みの30代の女性は看護師さんの助言で破傷風の予防処置も施行し、70歳代の心不全は内科の先生にお願いし、12歳の重身のけいれん、発熱は胸写で肺炎と診断し、点滴+抗菌薬使用しましたが、あとは軽症でした。 肘内障の男の子も徒手整復しました。 ベテラン小児科医じゃなければ、レントゲン撮ったり、採血したり点滴したりして、黄色ゾーンの邪魔をしていたかもしれませんが、そう言う意味でも、結構役立ったと思います。
 一方、避難所のニーズは糖尿病、高血圧など成人病が得意な内科医が一番かと思います。 小児科専門医としては常勤医師を後方支援するという院内支援の方がニーズは高いのかもしれません。 ただし、今後もニーズは日々変化すると思います。 
 いずれにしろ、何かしろお役に立てることはあると思います。 結論としては、行って良かったです。 多少なりともお役に立てたかなという満足感はあります。 ただし、今後も引き続き継続的な支援は必要だと思います。 鳥取県医師会チームも山陰労災病院チームと協力して、医療支援する計画のようです。
 がんばれ、東北! がんばろうぜ、日本! 
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